お墓の基礎知識
お墓の基礎知識
お墓の種類
お墓の種類
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01和型墓石和型墓石とは、昔ながらの、長方形の竿石部分と土台の部分を組み合わせたお墓のかたちをいいます。多くの人が「お墓」と聞いた時にまず真っ先に思い浮かべるであろうデザインで、「○○家」「南無妙法蓮華経」などの彫刻が施されることが多いといえます。
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02洋型墓石洋型墓石は、和型墓石とは異なり、多くの場合横長の形をしています。また、斜めにカッティングされたオルガン型になっているものも多くあります。西欧のお墓のような雰囲気を作れるとして、多様なデザインを受け入れられる墓地でたびたび見られます。
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03和洋型墓石和洋型墓石は、和の墓石と洋の墓石、両方を掛け合わせて作ったデザインの墓石をいいます。一般的な和型墓石よりも竿石の長辺が短く、天井部分が丸みを帯びているのが特徴です。また、横長であったりオルガン型であったりする洋型墓石とは異なり、長方形の竿石をまっすぐ建てているのも和洋型墓石の特徴です。
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04デザイン墓故人やご家族の好みを反映して作る「デザイン墓石」は、その人の生きてきた証を写し取れる個性豊かなお墓として近年注目を集めています。オリジナリティあふれるお墓にできるのがメリットですが、綿密な打ち合わせが必要とされるものでもあります。
お墓の構造と各部分の名称
お墓の構造と各部分の名称
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石碑和型墓石のもっとも大きい長方形の石を、「石碑」あるいは「竿石」と呼びます。多くの場合、ここに「南無妙法蓮華経」などの文字や、「○○家之墓」などの文字が刻まれます。
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墓誌(霊標・法名碑)墓所に置かれる横長の石です。そのお墓に入っている人の名前を刻むためにあります。
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拝石「はいせき」もしくは「おがみいし」と読みます。お墓の前に置かれている板状の石を指します。
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卒塔婆立て卒塔婆を立てるための台です。なお卒塔婆を立てるか立てないかは、ご家族ごと・宗派ごとの違いがあります。
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蓮華台竿石部分と、その下に続く石の間に置かれるものです(置かない場合もあります)。蓮の花は仏教と深い関わりがあるものであり、仏教の教えに通じるところもある花です。
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水鉢水をお供えするための鉢です。家紋を彫刻することもあります。
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外柵(巻石)隣の墓所との土地の境界を示すために置かれるものです。自分たちの家の墓所をぐるりと取り囲むかたちで設置されます。
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花立花をお供えするためのものです。水鉢と一体化していることもあります。お供えする花としては、色が派手すぎないもの・香りが強すぎないもの・棘がないものを選びます。
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香炉・香立てお香を炊くためにあるものです。お墓のタイプによって、立てて置けるタイプが選ばれることもあれば、横にして置けるタイプが選ばれることもあります。
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カロート(納骨室)ご遺骨を納めるためのスペースを指します。一般的に6~8人程度のご遺骨を納められるようになっているものが多いのですが、ご家族ごとで違いが見られます。
墓地・霊園の種類
墓地・霊園の種類
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公営霊園公営霊園公営墓地とは、市町村などが管理運営する墓地です。料金が安いのが魅力で(青山墓地など、一部例外あり)宗教宗派問わずにだれでも入ることができますが、競争率(当選倍率)が非常に高いところが多いのが難点です。
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民営霊園民営霊園民営墓地とは、民間の団体が管理運営する墓地のことです。自由度が非常に高く、申し込みやすいのもメリットです。個性豊かな墓地も数多く登場していて希望に沿う墓地を見つけやすいのがメリットですが、価格差は大きいといえます。
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寺院墓地寺院墓地寺院が管理する墓地を「寺院墓地」といいます。宗教への帰属意識が高い人におすすめで、手厚い供養を行なってもらえます。なお現在は「生前の宗教宗派不問」としているところもありますが、「在来仏教に限る」「当宗派に限る」という制限がつけられているところもあるので、事前に確認が必要です。
供養方法
供養方法
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永代供養墓永代供養墓「永代供養墓」とは、お墓の面倒を見る人がいなくなっても、墓地の団体が管理を行ってくれるお墓を指します。
1.個別埋葬期間を経てから合葬墓に入れられるかたち
2.初めから合葬されるかたち
3.永遠に合葬されないかたち
がありますが、一般的なのは1と2のかたちです。
奈良県桜井市のbegod(ビゴッド)では、定額制(サブスクリプション)の永代供養墓『偲墓(しぼ)』をご用意しております。 -
納骨堂納骨堂納骨堂は、屋内型の墓所であり、天災や天候の影響を受けにくいのがメリットです。「お墓」のかたちをとることは珍しく、ロッカーや仏壇のようなところにご遺骨を収める形式が多く見られます。納骨堂ごとにプランが異なるので、事前の確認が必須です。
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樹木葬樹木葬植物の下に眠る埋葬方法です。入れたご遺骨は特例を除き取り出すことができないため、必然的に「お世話する人がいなくても問題ない埋葬方法」になります。石碑などの目印を置けるケースと、置けないケースがあります。